#初級 #図面 #設計

皆さん図面は読めますか? 図面が読めれば山岸製作所では、色々な仕事ができます。

「ものづくりは図面から」というシリーズで図面味方のポイント、間違えやすい過去トラ等を少しずつ説明していきます。

 

今日のテーマ:図面そのもの一般知識を理解する。

 

図面とは何でしょうか?

結論:図面は契約書です。

 

どんなに技術力があっても、どんなに高価な機械があっても

図面通りに作れなかったら製品を作る意味はありますか。

 

 

図面を読むといいますが、英語が全く分からない人に英語で文章を書かれても解からないように、英語が解からない人に英語の本を読むことは難しいと思います。 設計者(書く人)と加工技術者(作る人)をつなぐ言葉=言語が「図面」です。

なので、図面は読むものといわれます。

本を読みたい人が、言葉や漢字が読めないと本が読めないように、図面を読むには読むためのルールがあります。

 

それを正しく読み取るという事が出来ないとものづくりは出来ないのです。

 

設計者という職業もありますが、加工者という立場では正しく図面を読み取ることで設計者の意図した物が作れるようになるという事です。

設計者の基本イメージ

ステップ1 図面が読めるようになること
ステップ2 図面が書けるようになること
ステップ3 設計ができるようになること

 

加工者(旋盤)の基本イメージ

ステップ1 図面が読めるようになること
ステップ2 工程が解かること
ステップ3 プログラムが組めること

まずは基本の基本としては、上記のステップ3までが出来るようになりましょう。

 

現場からスタートして、リピート品の段取りができるようになっていくというステップを形成する道もありますが、「指示書がない」製品を①図面で受注⇒②図面だけ見て加工をする。⇒③客先へ納品する。という視点から図面の読み方の基本と考え方を説明していきます。

 

 ものづくりの全体像 ものづくりの3ステップ

ものづくりの仕事の流れを大きく見ると、何を造るのかを「考える」、考えた通りに「造る」、完成したものを「売る」の3つのステップに分かれます(図1)。

図1 図面は情報の伝達手段
図1 図面は情報の伝達手段 (出所:西村仁)
何を造るか考えた結果を、造る立場の人、売る立場の人に伝える。

一般的なものづくり企業の場合、考える のは企画部や開発設計部、造る のは製造部、品質管理部、生産管理部、資材購買部といったものづくり現場の部門、売る のは営業部門になります。

このように担当が分かれているので、考える人は頭の中の考えを、造る人や売る人に伝えなければなりません。これを口頭で伝えようとすると、非効率な上に言い間違いや聞き間違いのリスクがあります。そこで「図面」という伝達手段を用いているのです。

すなわち図面の役割は、

1)頭の中で考えた内容を誰もが分かるように描き出す

2)描き手の意図を読み手に確実かつ容易に伝える

3)情報を保存する

の3つになります。

昭和時代に描かれた手描きの図面が、令和の現在でも使われ、当時とまったく同じように製品を造れるのは、図面が情報を保存しているからなのです。

 

図面ができる手順

ではものづくりと図面の位置づけを見ておきましょう(図2)。ものづくりのステップをもう少し細かく見ると、企画・構想・設計・加工・組み立て・調整・検査・販売になります。企画で何を造るのかを考え、構想で概略の機構や大きさの検討やコスト試算を行います。この構想結果をまとめたものが仕様書になります。

図2 図面ができる手順
図2 図面ができる手順
設計の過程でまず計画図を作成し、検図とデザインレビュー(DR)で内容を確認・修正し、製作のための正式図面を作成する。
この仕様書の内容を具体化するのが設計です。設計の手順では、まず下書きとして「計画図」を作成します。自身のアイデアを盛り込みながら何度も描き直して修正し、完成度を高めていきます。設計者にとっては一番やりがいのある作業です(“設計”を狭義にとらえると、この過程に相当します)。※DRの和訳は“設計審査”です。審査とありますが、判定を下すという意味ではありません。設計内容に関して、製造部門、品質管理部門、営業部門といった関連部署がそれぞれ専門の視点で確認し、改善すべき点があれば具体的に提示する仕組みです。

計画図が完成すれば、製作用図面として「部品図」と「組立図」を作成します。この作業を製図と呼んでいます。一般に図面といえば、この部品図や組立図を指します。図面が完成すれば、これが情報として部品加工、組立、調整、検査、そして販売へと流れていきます。

山岸SSでは、ほとんどの図面がこの 「部品図」となります。

 

 図面ルールはJIS規格

図面を描く作法や様式が描き手ごとに異なっていると、さまざまな描き手からの図面を受け取る読み手は大変です。そこで一定の約束事、すなわちルールに従って描くことになっています。読み手はルールを1つ知っていれば、どの図面でも読み解けるわけです。そのための図面に必要な条件は、

条件1)全ての情報が把握でき、狙い通りのものを造れること

条件2)誰もが完全に同じ理解ができること

の2点になります。

図面ルールはこの条件を満たすように、JIS規格の中で定められています(図3

JIS規格は長らく「日本工業規格」と呼ばれていましたが、2019年に「日本産業規格」に改称された国家規格です。

図3 JIS(日本産業規格)の分類
図3 JIS(日本産業規格)の分類
ものづくり全般を対象とした規格であり、図面についてのルールも含まれる。
[画像のクリックで拡大表示]
* JISはJapanese Industrial Standardsの略。Standardは規格を意味するため「JIS規格」は重ね言葉になってしまうのだが、実務上はよくJIS規格と呼ばれます。
このJIS規格の中に「図面の書き方」のルールがあり、そのルール通りに書かれている図面を読むには「図面の書き方」を知らなければ読めないのです。

JIS規格の改正

JIS規格は不定期に改正があります(図4)。改正があるとそれまで描いた図面は旧規格になってしまうのですが、新規格に修正するのは作業負荷が大きいので実行しないのが一般的です。つまり、旧JIS規格で描かれたまま古い図面を使い続けるのです。結果として今でもしばしば見かける旧JIS規格に基づいた図面の読み方については、今後の解説の中で紹介していきます。

図4 新旧のJISマーク
図4 新旧のJISマーク
JISマークは適合認証制度の変更に伴い、2005年に変更された。またJIS自体も2019年に日本工業規格から日本産業規格に改称している。ちなみに製図の基本規格「JIS B 0001」は2019年5月20日が最新の改正。それより前の図面は旧規格のルールで描かれているという事になります。
古い図面と新しい図面が混在しているのはこのような理由からです。

今回は、ものづくりの全体から図面そのものの考え方を中心にしていますので、次回から図面の書き方、ルール等を説明していきます。

 

 

問題①JISはなんのために出来たのでしょうか?

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