仕事や研究の経験が浅い段階では、このイシューの見極めを1人でやることはお薦めできない。「これが検証できればすごいだろう」というアイデアはいくらでも出るだろうが、それは本当に受け手にとってインパクトがあるのか」というのは、その領域についてよほど詳しくない限りわからないからだ。
イシューを見極めるためには「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要となり、ここにはある程度の経験と「見立てる力」が必要になる。
こうした場合には、何人かの頼りになる相談相手に確認するのが手っ取り早い。老練で知恵のある人、あるいはその課題領域に対して直接的な経験をもつ人の知見が生きる場面だ。。実際、こういう「知恵袋的な人」をもてるかどうかが、突出した人とそうでない人の顕著な差を生むのだ。
問題解決のための知恵袋的な人をどこに求めるのかは社内にこだわる必要はなく外部も含めて探すべきだと考えている。社内ももちろんストックしておくべきだが、知識が頭打ちになってしまう積極的に外にでて知恵袋を探していったほうが生産が高くなる。
「イシューは何だろう」と考えているようではいくら時間があっても足りない。こうしたことを避けるためには、強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心だ。「やってみないとわからないよね」といったことは決して言わない。具体的にスタンスをとって仮説に落とし込まないと、答えを出し得るレベルのイシューにすることができない。
たとえば、「◯◯の市場規模はどうなっているか?」というのは単なる「設問」に過ぎない。ここで「◯◯の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」と仮説を立てることで、答えを出し得るイシューとなる。仮説が単なる設問をイシューにするわけだ。
答えのだすことのできるイシューと仮設とは YES or NO で答えることができるレベルの問いのこと。例えば ”損益が悪いのはなぜなのか?” はイシューや仮説ではない、 ”損益が悪いのは単価設定に誤りがあるからではないか?” ということになる。
Q:仮設思考で考えた場合の例題を作ってコメントにあげてください。
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第一製造ラインの「生産性向上」を目的として考える。
ボトルネックが1つ片付いたが、次のネックがわからない状態。
機械の稼働を止めてしまう原因の整理がついていないが、「トラブル発生後の対処までの時間」がネックになっている、という仮説のもと、動きをかけている。悩むにならないよう、何かしらのアクションを起こすことを心がけている。
「子供が野菜を食べないのはなんでだろう」→「親が無理やり野菜を食べさせた子供は野菜を食べなくなるのではないか?」、「5歳までは野菜を好まないのでは?」、「自分の子供だけの話であって実際にはその子供によるのでは?」などと仮説を立てて、専門家、論文でデータを見つけて、一番効果のありそうな事柄を見つけていく作業でしょうか?
認識は間違いではありません。仮説を立てるということは、エビデンスを見つけて主張という方向ではなく、仮の主張を考えてエビデンスを拾うことです。
2611A チップ欠け
欠けの原因はつかめていないが、バイトを10度チップ用に手削りしているのがよくないのではないかと仮説を立てる。新品バイトをチップの形に加工してもらい検証してみる。
一つ質問です!
「仮説を立てること」と「犬の道」の違いは、そこに意図・目的があるのか否かという認識で大丈夫でしょうか?
似たような意味であるならば、経験が浅い内は「犬の道」を選択するのもアリだよって感じですかね。
仮説は思考方法の話で 演繹法や帰納法に並ぶ概念と考えておいてください、犬の道は課題解決のアプローチの話で概念自体が違うと考えています。~私見ですが~。そして経験が浅い場合どうするかですが、まず 他人にたよる 知恵袋的な人に聞く それもできなければ 犬の道 をあえて選択するのもありかと。ただ 自覚 と 立ち止まり仮説 を立てることは重要です。
ドリル穴曲がりの不良対策のアプローチ
センタードリルが欠けた状態にドリルが入ったのではないか?検証として実際に意図的にセンタードリルを折った状態で加工したところ、不良品の再現が出来て原因特定となった。
なるほど!仮説は手段の一つということですね。
他人(知見のある人)に頼るという点では、このイシューの考え方も安宅さんの考えに頼っているとも言えますね。わかりやすい解説ありがとうございます!
例、この本の中で「税制がかわったから影響を調べる」では仮説イシューにならずに「税制が変わったことによるわが社への影響は○○ではないか?」「税制が変わったことによる財務へのインパクトは○○ではないか?」と仮説を立てる。
もう1つ、「地球温暖化は起きているのか?」、「北半球でのデータが多いのか?」「北半球だけで起きているのか?」といった仮説のたて方が書いてあったと思います。本の一時情報を再度確認すると、分かりやすいと思います。
設備が故障した時に電気系か機械系か
考える時があります。
その時に仮説を自分なりに立てて対処
します。
電気系→症状が発生したりしなかったり。
機械系→症状が発生し続ける。
残業が減らないのは何故か?では無く、残業が減らないのは「手直しが多いから?」や「セット後の形状測定で止まるから?」とかが仮説になる。事実に近いですが。