松本拓巳です。
今回のからの投稿ではエンドミルについての基礎知識が動画で学べます。
この章ではエンドミルにおける基本的な加工例を紹介します。直線的な動きによる加工から3次元的な曲面などがあります。
溝加工
切りくずが沢山排出されるのでエンドミルの溝は大きいものが選ばれます。
側面加工
溝加工と比べ、切りくずはすぐに外に逃げるので加工時の切りくず処理は容易です。エンドミルは切りくずの排出性も大切ですが丈夫さが求められます。
穴加工
ドリルを思い浮かべてください。エンドミルをそのまま縦に突っ込んで、穴をあける加工です。一般的なドリルは先端が尖っていますが、先端が平らなエンドミルを選べば斜面の加工も比較的容易に行うことが出来ます。また直進性も良いためリーマ仕上げ前の穴加工にも最適です。
その他の加工
溝・側面・穴の総合加工であり、様々な形を彫り込むことができます。例えばパソコンのマウスや携帯電話は、プラスチック金型とよばれる型にプラスチックを流し込んで形を作っています。この型のことを金型といい、エンドミルはその金型を様々な形に彫りこむことができます。曲面加工が主になるので使われるエンドミルも先端がRになったものが良く使われます。
溝加工
正面加工とも言われます。通常は切れ刃2枚のタイプが良く使われます。
側面加工
肩削りとも言われます。一般的には切れ刃4枚のタイプが良く使われます。
穴加工
先端が平らな形状のエンドミルが使われます。映像は斜面に対して加工していますが、通常のドリルでは先端部がうまく食いつかずズレて逃げてしまします。また座ぐりといわれる加工にも有効です。
曲面加工
型彫りともいいます。金型などの複雑な形状を、先端にR形切れ刃の付いたエンドミルで曲面形状を加工します。この様な加工をする場合、加工機も3次元的な動きに対応したものが必要となります
ここでの加工例は、加工例1に比べて少し特殊な事例となりますが実際の現場ではよく行われています。山岸製作所ではあまり使っていません
この動画は溝加工で、切れ刃が2枚、4枚、2枚の刃の長さが長いもの(ロング)の加工です。
単純な溝加工ですが、最適な工具選定をしないと大変な事になる事例です。切削条件はすべて同じです。
最初は溝加工に最適な、刃数が2枚のエンドミルで切りくず排出性に優れています。
なんの問題も無く順調に加工が出来ています。切りくずの除去のためにエアーを掛けて飛ばしています。同時に冷却効果もあります。続いて刃数が4枚のエンドミルです。切りくず排出性よりも剛性を重視した仕様です。切れ刃が当たった瞬間に折れてしましました。
最後は切れ刃2枚の刃長の長いエンドミルです。最初の2枚刃の刃長は18mm、このロング刃は45mmと2.5倍長い刃長です。切りくず排出性が良いので順調かと思いましたが途中で折れてしましました。
さてなぜ折れたのでしょうか?
4枚刃が折れた原因は、切りくず排出が追いつかず切りくずが溝に詰まったからです。でも対策はあります。溝の深さを浅くすれば出てくる切りくずの量が減り詰まることがないので切削が可能となります。2枚刃のロングは刃が長すぎる事でたわみ、切削抵抗に耐えられず折れました。対策は回転や送り、切り込む量を減らすことです。
以上になります。

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