本節では、演繹法、帰納法を使って論理展開を行う際の落とし穴について見てみよう。ビジネスの場面でも、この落とし穴にはまっている人は少なくない。た

● 間違った情報最初の落とし穴 特に帰納法使用時に注意!

最初の落とし穴は、「間違った情報」だ。どれだけ論理展開が的確でも、その中に組み込まれた情報が間違っていると、導かれる結論も間違ったもの、あるいは説得力の弱いものになる。

まずは、演繹法で間違った(あるいは必ずしも正しいとは言えない)情報を組み込んでしまった場合について見てみよう。
「ハードとソフトを組み合わせるビジネスは、ソフトで儲けるのが常道だ」……必ずしも正しいとは言えない前提
「アップルはハードとソフトを組み合わせたビジネスを展開している」
「アップルは基本的にソフトで儲けている」……間違った結論

帰納法で間違った情報を組み込んだ場合
「楽天は英語を社内の公用語にしている」
「セコムは英語を社内の公用語にしている」……間違った情報
「ユニクロは英語を社内の公用語にしている」
「グローバル展開を加速している日本の成長企業は、英語を社内の公用語にしているところが増えている」……説得力の弱い結論

このように、論理展開上で 間違った情報 の組み込みは致命的になる可能性を持っている。

特に、 演繹法 のときに間違った情報でつくったルールをもとにして演繹法を使ってしまうと、観察事項の結論すべてを間違えてしまう。

演繹法は決断スピードは速いが、ルールがすべてになってしまうので、この精度が重要になる。

そのため、ルールが時代遅れになっていないか? そもそも間違えていないか? 間違えになってしまっていないか?は確かめておきたい。

情報はいろいろなものでとることは可能だが鮮度も重要ということは伝えておきたい。

鮮度が悪いと 間違った情報ではないが それってもうナンセンスだよね みたいな情報をいつまでも大切に保管することになってしまう。

その情報を、帰納法で論理をつくるときに、鮮度の悪いものを何個がだしてしまうと、間違えではないが鮮度が悪い結論がでてしまう。

帰納法を作るときは、情報の確からしさは注意をはらうべき。特に誰かから聞いた情報は、要注意だと思ったほうがよい。

これはこの記事で詳細が書いてある →こちらを参照

 

●隠れた前提 特に演繹法使用時に注意!

演繹法に特有の落とし穴について説明する。演繹法は、丹念に展開すると冗長になってしまうため、ある程度の省略が必要だ」ということである。たとえば、「少子化に歯止めがかからなそうだから、老後に備えて貯蓄しよう」とある人が言ったとする。の発言を丹念に展開すると、以下のように4つの部分に分解することができる。

「数年後の現役世代の人数は出生率に左右される」

「日本の少子化(低い出生率)に歯止めがかかりそうにない」

「数年後の現役世代の人数は減っていく」

「年金は現役世代から高齢者への所得移転の要素が強い」

「数年後の現役世代の人数は減っていく」

「数年後は、現役世代の人口が減り、高齢者に回せる所得(年金)は減る」

「長い老後を暮らすにはある程度まとまったお金が必要だ」

「数年後は、現役世代の人口が減り、高齢者に回せる所得(年金)は減る」

「高齢者が年金だけに頼って生活するのは難しい時代が来る。

「長い老後を暮らすにはある程度まとまったお金が必要だが、高齢者が働くのは容易ではない」

「高齢者が年金だけに頼って生活するのは難しい時代が来る」

「老後に備えて早い段階から貯蓄しなくてはならない」

経済や年金の仕組みについてまったく知らない相手に話すのであれば、このくらい丁寧な説明が必要かもしれない。しかし、無意識に口をついて出た発言であれば、①〜④までの論理展開は省略されてしまう。隠れた前提を説明すると演繹的論理展開である程度は必要とされる省略の中で、しばしば行われるのはルール(大前提)の省略である。ルールが省略されるのは、少子化と老後の例と同じように、発言者の頭の中ではそれが当然のこととしてとらえられているからだ。ルールの省略により、相手に自分の真意が伝わらなくなってしまう場合がある。その結果、誤解を招いたり、期待とは異なる反応を引き起こしたりすることになる。逆に、聞き手、読み手の立場から言えば、相手の結論の根拠となっている「隠れた前提」を的確に知ることが重要となる。

この 隠れた前提 による ミスコミュニケーション はかなり多くみる。

身近な例で言うと 夫婦喧嘩 等がいえる。

所詮他人同士であった、人が同じ場所と時間を共有する。

他人であったため、人生で作り上げてきた ルール が違う。

喧嘩になると、お互いがお互いの ルール をもとに主張をするが 私はね、こうゆうルールの持ち主だよ と説明する人はいない。

だから、いくら喧嘩をしていても平行線で当然である。

このように、ビジネスの場でも、相手の思い込み や 業界の常識 等に縛られている人は、 独自のルール で話をしている場合が多い。

聞き手は、直接聞く か それとなく探る 必要があるだろう。

なぜなら、ここが分かっていないと、その後のコミュニケーションはうまくいかないからだ。

 

Q:間違った情報で帰納法を行って、結論が説得性がない例をあげよ

Q:隠れた前提が原因でコミュニケーションがうまくいかない例をあげよ。

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